高血糖症(糖尿病)に使われる薬剤


 
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注射薬 (インスリン製剤)

最近,インスリン製剤はほとんどペン型注入器タイプのものしか見かけなくなったので,バイアル製剤の紹介は省きます。
ペン型注入器タイプにも2種類あります。注入器(注射器)があって,それにカートリッジを自分で装着して使うもの(カートリッジは1本あたり300単位入っているのでしばらく使えます),注入器とカートリッジが最初から一体となっている,使い捨てタイプのものがあります。



成分で分類するとおもに「ヒトインスリン」と「インスリンアナログ」とに分けられると思います。


ヒトインスリン(人間の体が作りだすインスリンと同じものです)
ペンフィルR
ノボリンRフレックスペン
イノレットR
ヒューマカートR
ヒューマカートRキット
速効型製剤
ペンフィルR

ノボリンRフレックスペン

イノレットR

ヒューマカートR / ヒューマカートRキット
ペンフィルN
ノボリンNフレックスペン
イノレットN
ヒューマカートN
ヒューマカートNキット
中間型製剤
ペンフィルN

ノボリンNフレックスペン

イノレットN

ヒューマカートN / ヒューマカートNキット
ペンフィル10R
ノボリン10Rフレックスペン
イノレット10R
混合製剤 
( 速効型:中間型=10:90 )

ペンフィル10R
ペンフィル20R
ペンフィル30R
ペンフィル40R
ペンフィル50R



ノボリン10Rフレックスペン
ノボリン20Rフレックスペン
ノボリン30Rフレックスペン
ノボリン40Rフレックスペン
ノボリン50Rフレックスペン



イノレット10R
イノレット20R
イノレット30R
イノレット40R
イノレット50R



ヒューマカート3/7
ヒューマカート3/7キット
ペンフィル20R
ノボリン20Rフレックスペン
イノレット20R
混合製剤
( 速効型:中間型=20:80 )
ペンフィル30R
ノボリン30Rフレックスペン
イノレット30R
ヒューマカート3/7
ヒューマカート3/7キット
混合製剤 
( 速効型:中間型=30:70 )
ペンフィル40R
ノボリン40Rフレックスペン
イノレット40R
混合製剤 
( 速効型:中間型=40:60 )
ペンフィル50R
ノボリン50Rフレックスペン
イノレット50R
混合製剤 
( 速効型:中間型=50:50 )
 表中のをクリックすると各薬剤の医薬品添付文書(医療関係者向け取扱説明書)のPDFが開きます。私が更新を惰っている場合は必ずしも最新のものではない場合がありますのでご注意下さい。



インスリンアナログ(インスリンの類似物というような意味です。ヒトインスリンの化学構造にちょっと細工を加えてあります)
商品名 成分 タイプ 形状 特徴
ヒューマログ注カート インスリン リスプロ 超速効型 カートリッジ ペンフィルR,イノレットR,ヒューマカートRなどの速効型製剤とくらべて,さらに作用発現までの時間が短い。そして作用消失までの時間も短い。
ヒューマログ注キット 一体型
ノボラピッド注300 インスリン アスパルト 超速効型 カートリッジ ペンフィルR,イノレットR,ヒューマカートRなどの速効型製剤とくらべて,さらに作用発現までの時間が短い。そして作用消失までの時間も短い。
ノボラピッド注300フレックスペン 一体型
ヒューマログN注カート インスリン リスプロ 中間型 カートリッジ インスリンアナログ中間型製剤。超速効型インスリンリスプロに持続化剤のプロタミンを添加して作用時間を長くしてある。
ヒューマログN注キット 一体型
ヒューマログミックス25注カート インスリン リスプロ 中間型 カートリッジ 純粋なインスリンリスプロが25%,「プロタミンを添加して持続化させたインスリンリスプロ」75%の混合物。つまり,上のヒューマログ注とヒューマログN注を25:75の割合で混ぜたのと同じこと。こうすることで全体としては作用時間の長い中間型だが作用発現時間は長速攻型というようなかんじになる。
ヒューマログミックス25注キット 一体型
ヒューマログミックス50注カート インスリン リスプロ 中間型 カートリッジ ひとつ上のヒューマログミックス25と同じものを混ぜてあるのではあるが,混ぜる割合が50:50となっている。
ヒューマログミックス50注キット 一体型
ノボラピッド30ミックス注 インスリン アスパルト 中間型 カートリッジ 上の方にある超速効型のノボラピッド(インスリンアスパルト)に持続化剤であるプロタミンを加えることで作用時間を長くし,中間型とすることができる。本剤は,この「インスリンアスパルト+プロタミン」を70%,「純粋なインスリンアスパルト」30%の混合物である。こうすることによって,全体としては作用時間の長い中間型だが,作用発現時間も速い特徴をもつ。
ノボラピッド30ミックス注フレックスペン 一体型
ランタス注オプチクリック300 インスリン グラルギン 持続型 カートリッジ 持続時間が長いだけてなく,作用のピークをもたず,ほぼ一定の血中濃度が持続するという特徴あり。
ランタス注ソロスター 一体型
レベミル注300 インスリン デテミル 持続型 カートリッジ ランタスとおなじく持続型だが,こちらの方がやや作用時間が短いようだ。またピークとなる時間帯も存在するようだ。
レベミル注300フレックスペン 一体型

ヒューマログ      ノボラピッド注300     ノボラピッド注300フレックスペン      

ヒューマログN    ヒューマログミックス25    ヒューマログミックス50  

ノボラピッド30ミックス注   ノボラピッド30ミックス注フレックスペン

ランタス注オプチクリック300     ランタス注ソロスター

  レベミル注300     レベミル注300フレックスペン

  をクリックすると各薬剤の医薬品添付文書(医療関係者向け取扱説明書)のPDFが開きます。私が更新を惰っている場合は必ずしも最新のものではない場合がありますのでご注意下さい。

説明:「カートリッジ型」はペン型注入器に自分でカートリッジ(バイアル)を取り付けて使用します。液が終わったら,新しいカートリッジを入れなおして使い続けます。「一体型」はペン型注入器に最初からカートリッジが装着されていて,そのまま使えるようになっており,液が終わったら注入器ごと捨てます。



 さらにこんな表も用意してみました。インスリン製剤一覧表です。

                 ここをクリックインスリン製剤一覧表
 





インスリン注入器具の分類

注入器具にカートリッジを自分で装着するタイプ

◆自分で装着しなければならない→理解力低い人にとってはわかりずらい器具あり
◆患者コストは低い 
◆器具の突然の故障の心配 → 2年で交換することになっている
                    (医療機関が何も言わなかったら,こちらから指摘しましょう。)

注入器薬液一体型 

◆使い捨て型といえる
◆装着の手間がいらない
◆価格(薬価)が高い 






最後に一言
インスリンを処方するなら自己血糖測定は原則です。測定用具を支給しない医療機関があるようですが,悪徳あるいは専門知識の乏しいヤブ医者と考えるべきだと思います。別の医療機関にただちに変えるべきであると思います。
また,測定用具を処方はしても,患者に自己負担させる医療機関があるらしいですね。これも悪徳,あるいは勉強不足の医療機関だと思います。全額医療保険を適用するのが原則のはずです。