一般的な健康診断では、空腹時血糖値(前日の夕食後から絶食し、朝一番に空腹の状態の血糖値)の測定を行います。その数値が高い場合、さらに検査したうえで糖尿病の可能性について判断されます。
健康な方でも、食後には血糖値は上がり、食後2時間(120 分)程度で血糖値は正常値に下がります。糖尿病の方は、空腹時、食後とも血糖値が高い状態が続きます。
血糖値の一覧 | ||
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判定区分 | 空腹時 | 食後2時間後 |
正常型 | 110mg/dl未満 | 140mg/dl未満 | 境界型 | 110mg/dl~126mg/dl未満 | 140mg/dl~200mg/dl未満 | 糖尿病型 | 126mg/dl以上 | 200mg/dl以上 |
糖尿病は合併症の病気といわれています。
1)糖尿病性網膜症
2)糖尿病性腎症
3)糖尿病性神経障害
1)脳血管障害
2)虚血性心疾患
3)糖尿病性壊疽
高脂血症、慢性感染症、胆石症、白内障など
糖尿病治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。糖尿病治療の中心となる食事療法は、基本を理解して守ればさほど難しいものではありませんが、なかなか誘惑に負けてしまうのが現実かも...。
暴飲暴食が、糖尿病の進行に拍車をかけています。体が処理できないくらいの糖分や栄養の過剰摂取は、何と言っても控えなければいけません。 一般的には、カロリー制限をするようにお医者さんからは指導されます。 さらに、摂取カロリーを減らすだけではなく、栄養バランスを十分に考える必要があります。体に必要な栄養素がバランスよく体内にあってこそ糖尿病は改善していきます。
糖尿病は運動不足によっても引き起こされます。適度な運動は、予防や改善に必要です。 運動は、ダイエット効果だけでなくインスリンの効きを良くする、という報告もあります。 運動によってインスリンが活性化して、本来の働きをしやすくなります。
病院からの薬によって、血糖値を下げる必要がある方もおられます。 かなりの高血糖の場合、薬によって早い目に血糖値を下げるのが有効な場合もあります。